
lazygit使ってみた
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2023年10月3日
はじめに
こんにちは。リヴリーアイランドのサーバー開発を担当しているKです。
突然ですが、みなさんはGitコマンドをどうやって実行していますか?
ターミナルでコマンドを実行したり、SourceTreeなどのGUIクライアントを使ったり、人によって様々かと思います。
私は「ターミナルでコマンドを実行する」派なのですが、
この度CLIツールの Lazygit を試してみました。
まだまだ使い始めたばかりですが、
簡単な使い方と良いところをお伝えできればと思います。
Lazygitの導入
Lazygitとは
Lazygitは、gitコマンドのためのシンプルなターミナルUIです。
https://github.com/jesseduffield/lazygit
ターミナルでコマンドを実行するのではなく、ターミナル内で手軽にgitの各種機能を使用することができます。
インストール
README.mdのInstallationを見ていただくのが一番正確かと思います。
様々な方法でのインストールが可能なようです。
https://github.com/jesseduffield/lazygit#installation
私はMacユーザーなので
brew install lazygit
でインストールしました。とってもお手軽!
使い方
画面の見方
起動すると、左側に小さなパネルが5つ・右側に大きなパネルが1つ、という構成です。
左側には「ステータス」「ファイル」「ブランチ」「コミット」「Stash」があり、
左側のパネルで選択しているものの詳細が、右側のパネルに表示されます。
基本的には
Hで上へ / Lで下へ、パネル切り替え
Jで下へ / Kで上へ、パネル内の移動
というvimライクな操作が可能です。
他にも矢印キーでの移動や、マウスのクリックでも選択できたりします。
よく使う操作
まだまだ使い始めたばかりなので、簡単な操作だけまとめます。
ブランチの作成・削除
ブランチの作成は
作成元となるブランチにカーソルを合わせて「n」
ブランチ名を入力して「Enter」
削除は
削除したいブランチにカーソルを合わせて「d」
確認ダイアログで「Enter」
変更ファイルのステージング
ファイルの枠に変更されたファイルが表示されるので、
ファイルやディレクトリにカーソルを合わせて「Space」でステージング
再度「Space」でアンステージ
コミット
ファイルの枠で
コミットするファイルをステージングして「c」
コミットメッセージを入力して「Enter」
プル(git pull)とプッシュ(git push)
ブランチの枠で、プル・プッシュしたいブランチにカーソルを合わせ
「p」でプル
「P(Shift + p)」でプッシュ
マージ(git merge)
ブランチの枠で
取り込みたいブランチにカーソルを合わせて「M(Shift + m)」
すると、
カーソルを合わせたブランチ → チェックアウトしているブランチ
のマージができます。
チェリーピック(git cherry-pick)
コミットの枠などで
「c」でコピー
「v」でペースト
といった具合に、コピペの要領でチェリーピックすることができます。
検索
どの枠でも共通の機能として、キーワード検索が可能です。
「/」で検索モードに入る
キーワードを入れて「Enter」で絞り込み
感想
どの機能も手が届きやすくなる
色々な機能を1キーで実行できるので、
「コマンド打たなくて済むとこんなに楽なのか…」と感動しました。
チェリーピックなど、コマンドだけだと面倒な事も
手軽かつ直感的に実行できます。
検索機能が便利
一番嬉しかったのが検索機能、特にブランチの検索です。
よく実行するものの、ターミナルだけではやりづらかった
「キーワードでブランチを検索し、目当てのブランチをチェックアウト」
がサクッと出来るようになりました。
色々な開発が並行していると、ブランチを切り替える頻度が高いので
検索しやすいのは本当にありがたいです。
手軽すぎるが故の問題も
ここまで「手軽で便利」というメリットをお伝えしてきましたが、
あまりにも手軽すぎて…という場面もあったりします。
例えば、ブランチ削除などは確認ダイアログが出てくるのですが
リモートに存在するブランチのプッシュは即時実行されます。
想定外のコマンドが実行されてしまわないよう、
ちょっとだけ気をつける必要がありそうです。
最後に
以上、Lazygitのご紹介と、使ってみての所感をお届けしました。
という、便利でステキなツールだと思います。
まだ使い切れておらず、ご紹介できなかった機能もたくさんあります。
興味が出てきた方はぜひインストールして、気が向いた時に試してみて下さい。